中古車オークションについて

　一口にオークションといってもさまざまな形態のものがあります。大きくは、新車ディーラーの系列企業が運営するディーラー系オークション、私企業として運営しているプライベートオークション、各地域の中古車販売連合組合（JU）が運営するJUオートオークションがあります。

　それ以外にも多くの企業がそれぞれ主催する入札会や、近年増加しつつあるインターネットオークションなども広義ではオークションにカテゴライズされると言えます。しかし大きく2つに分ければ、古物商免許を持った、いわゆるプロのみが参加できるオークションと個人売買が中心のアマチュアのオークションとに2分されるといえるでしょう。

　プロの世界には独自のルールがあります。最たるものは評価点と言われる中古車の評価基準です。事故車と呼ばれる車両は、中古車業界では修復歴車と呼ばれ、評価点はR点、0点などと呼ばれます。また良質車ほど点数は上がっていき、4点、4.5点、5点と言った良質中古車や新車レベルのものは8点、9点、S点などと評価されます。

　中古車販売店や中古車買取店はすべてこの共通の評価基準に基づいて売買を行っております。つまり商品車としての中古車を仕入れる際、プロの業者は昔から実際の車両を見ずに中古車売買を行ってきたと言えるでしょう。最近多くなってきたインターネットオークションは今後も増えていくことと思いますが、まだアマチュアの世界であり厳しいルールはありません。

　事故車はもとより、走行距離改ざん車（走行不明車、メーターバック車）、や二個イチ車（接合車）等法的に問題のある中古車も多く混在しております。あくまで個人間の相対取引ですから厳しいルールは必要ないのかもしれませんが、正確なジャッジが求めにくくなっていることは現実として考えられます。

　新車販売店や中古車販売店が競争、淘汰の中にいるのと同様、オークションも生き残りをかけた合理化、吸収合併などを進めています。今後この大きな二つの流れがより近くなると考えます。つまりプロの評価基準がアマチュアの中にも浸透し、中古車販売中古車買取の際の基準が個人売買の世界にも入り込むということです。より透明性の高い中古車流通の仕組みが現在出来つつあるようです。

オークション査定と評価点について

　皆さんは中古車の評価点という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは中古車買取、中古車販売という流通の要となるポイントの一つです。中古車という商材は全て均質な新車とは異なり、一物一価の原則があります。全て定価と言う物がなく需要と供給のバランスで価格は決定します。

　評価点そのものはとてもシンプルで、新車レベルのS点、9点や良質中古車の5点、4点、改造車の1点や修復歴車（事故車）のR点、0点といったものまで10段階に分かれております。しかしその評価点ごとの価格差は数万円であったり時には数十万円であったりします。

　特に中古車を売買するに当り、この評価点によってその中古車販売店のプライスが適正か逆に中古車買取店の査定価格が適正かが変わってきます。基準はあくまでオークション会場の検査員が判断する評価点に依存します。その車両の持ち主が事故を起こしたことが無いと考えていても軽い修理のつもりで修理した部位について修復歴扱いになることがありますし、逆もあります。

　消費者の立場で言えば、プロだけが知っている評価点というのは非常に分かりにくいものです。中古車販売店の店員中古車買取店の査定士の人柄を見て信用するかどうかを決める以外に方法は無いといえるのです。これは大手ディーラーの査定士だからとか大手中古車買取店の査定士だからといって安心は出来ないそいうことです。

　より専門性を持った、知識と経験をも兼ね備えた査定士が身近にいればその人に聞くのが一番ですが、周りにそのような人は少ないはずです。何事にも適正なレベルと言うものがあります。新車購入中古車購入に当ってはその車販売店の店長がどこまでクリアに説明してくれるか車を手放すに当っては中古車買取店や販売店の査定士がどこまで正確な情報を与えてくれるか冷静に判断することをお勧めいたします。

　私ども車買取専門Car-bbの理念はお車のことを何でも話し合える友人としてのスタンスを持つことです。時には言いにくいこと、聞きにくいこともお話しするかもしれませんが、それは私たちがお客様と一人一人を真剣にパートナーとして考えていることの証なのです。

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